こんにちは。トマトコンシェルジュYumiです。トマトの魅力を伝えたく、ブログ、Instagram等でトマトの情報発信をしています。
今回は神奈川県相模原市で大玉トマトのルネッサンスを栽培されている「よしみ農園」さんの訪問記をお届けします。
生産者数が少なく「幻のトマト」ともいわれている「ルネッサンス」を20年以上も作っているよしみ農園の吉見さんとはどんな人なのか、どんな場所で、どんな思いでトマトを作られているか。
実際に現地に行って調査してきましたので、ぜひ最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
自然豊かな標高450mの場所にあるよしみ農園
神奈川県相模原市は、私の住んでいる市のお隣の市になります。
でも相模原市はとても広くて、我が家から徒歩10分で行ける相模原市もあれば、車で1時間以上かかる、山梨県との県境になるところまで相模原市なのです。
よしみ農園さんがある相模原市緑区青根はまさに山梨県との県境の場所にあり、緑あふれるとても自然豊かなところです。我が家から車で1時間ちょっと、自然豊かな風景を堪能しながらのんびりドライブしていきました。
吉見さんのトマトハウスは標高450mの場所にあります。
昼夜の寒暖差で甘みと酸味のバランスが取れた美味しいトマトが育ちます。
吉見さんはこの地で2007年から大玉トマトのルネッサンスを作られています。
幻のトマト、ルネッサンスとは
甘いトマトの品種が多く出回っている昨今ですが、ルネッサンスはそれらとは違い酸味が強い品種です。
皮が薄く、トマトのお尻が尖っているのが特徴です。皮が薄いからバンバン割れやすく、病気にも弱い。
ルネッサンスは実は栽培がとっても大変な品種なのです。
お尻が尖っているから収穫時も他のトマトを傷つけないように丁寧に扱わなければいけません。
コンテナにどんどん放り込んでいくことなど出来ず、1段1段毛布を敷いて丁寧に収穫していくのです。
吉見さんがルネッサンスを作り続ける理由
上記したようにルネッサンスはとても手間がかかる品種です。
「ルネッサンスを作るのをやめたいと思ったことはないんですか?」
何度もあるよ!
それでも「ルネッサンス以上のトマトにまだ出会えてない」と吉見さんはルネッサンスを作り続けています。
吉見さんがルネッサンスを作り続けるのは、「自分の嗜好にあうから」というのが大きな理由。
もともと酸っぱいものが好きで、トマトも酸味のあるものがお好きのようです。
自分が好きなものを作るって大事ですよね!
また、吉見さんのトマトが出回るのは夏〜秋で、暑い時期は一般的にも体が酸っぱいものを求めるとのことです。
万人向けではないけれど、気に入ってくれた人が「今まで食べたトマトで1番おいしい!」と喜んでくれるのが嬉しいという吉見さん。
誰もが作れるものではなく、苦労しながら愛情込めて作られたものが人に誉められた時は、人一倍うれしいですよね!
よしみ農園のルネッサンスとは
よしみ農園のルネッサンスは、厳選した有機・ミネラル肥料を使用し、減農薬で栽培されています。
土耕栽培のため、食べた時にトマトらしい土の香りも広がります。
酸味の強い品種ですが、甘さとのバランスが素晴らしく、お酢のようなツンとくる酸っぱさではなく、爽やかな酸味。それでいて深い味わい。
皮が薄いので、皮が口に残らず、残るのは酸味の余韻。
ついもう1個食べたくなってしまいます。
夏の暑い日にそのままかぶりつくのがおすすめですが、加熱調理しても旨味が凝縮されて美味しいのです!
生でも加熱してもどちらも美味しいから、さまざまな料理に使えますねっ。
よしみ農園農場主の吉見さんとは
実は吉見さんに会うのは7年ぶり2回目だったのです。
久々の再会で緊張していましたが、気さくに迎え入れてくれたので最初から緊張が解れました。
最初にした世間話が盛り上がり、終始楽しく過ごさせていただきました。
吉見さんのお話を聞くだけでなく、私の話や家族の話もさせていただいたのですが「あなた達ならできるよ」と優しく言ってくださった事がとても励みになります。
そんな感じで、吉見さんは人としっかりと向き合おうとしてくれる人なのです。
想いのある人とお付き合いをしたいという考えもとても強く持っていられます。
よしみ農園では研修生の受け入れもされています。
農業は生半可な気持ちでは続かないから「大変だよ。それでもやっていきたいという気持ちはある?」としっかりと面談し、思いのある研修生を受け入れているようです。
その理由は研修が終わってもずっとお付き合いをしていくことになることが多いからとのこと。
吉見さんはトラクター等の農機具などは研修生とシェアしながら使ったりしているようです。
1年に数回しか使わないし、1人1台購入する必要はないよね。
研修期間だけでなく、その後もお付き合いさせてもらえる師匠っていいですね!
私がお邪魔した時も小学生の息子さんがいる30代の女性が研修生としてきていました。
吉見さんは地域の小学校で枝豆を育てたり、味噌を作ったりする活動にも協力されているようで、研修生の方の息子さんが、「将来は吉見さんのような農家になりたい」と言っているとのこと!
小学生の憧れの農家さんになれているなんて凄すぎます!!
よしみ農園の農場主はルネッサンス愛が強く、人に真剣に向き合ってくれる素敵な方でした。
今後のよしみ農園について
「トマトは、水を絞って美味しくなるのは当たり前!絞らずに美味しいトマトを作りたい」とお話してくれた吉見さん。
吉見さんのいう「美味しい」は、ただ甘いだけでなく、酸味と甘みのバランスがよく旨味の強いトマトとのこと。
現状、加工品は作られていませんが、ルネッサンスでドライトマトを作ると旨味が凝縮されて本当に美味しいので、いつか加工品をやるならドライトマトを作ってみたいとお話してくれました。
購入場所や収穫時期は?
よしみ農園のルネッサンスの収穫シーズンは6月中旬〜11月いっぱいとのことです。
神奈川県内では以下のお店で購入することができます。
・こだわりや全店
・ファームドゥあざみ野ガーデンズ店
・ヤオコーの一部店舗
等
オンライン販売は現状されていないとのこと。神奈川県以外で購入希望の方はHP等で直接メッセージしてみてください。
個別に対応も可能とのことです。
まとめ
- よしみ農園では神奈川県相模原市でルネッサンス(大玉トマト)を栽培している
- 土耕栽培、有機肥料を使い減農薬でトマトを作っている
- よしみ農園のルネッサンスは甘さ特化のトマトではなく、酸味が強め、甘みと旨味もあるバランスの取れたトマト
- 栽培の難しいルネッサンスを20年以上も作り続ける理由は農場主の嗜好に合うから
- よしみ農園の吉見さんはルネッサンス愛が強く、人と真剣に向き合ってくれる方
よしみ農園さんHP
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